1年間社内勉強会を発足して運営してみた感想
はじめに
こんにちは。Belong でバックエンドエンジニアをしている mani です。 今年の初めに 社内勉強会 を発足しまして、ほぼほぼ 1 年間運営してきたので、感想を述べていこうと思います。
勉強会を発足した背景
実務的な動機としては、当時ちょうど PoCからプロダクトへ刷新 が始まろうとしていたタイミングでした。
そのプロダクトでは DDD(ドメイン駆動設計)を取り入れる方針でしたが、僕自身まだ理解が浅い部分があり、「チーム全員で理解を深めて、プロダクトに適用したい」という明確な目的があり、勉強会を発足しました。
実施した勉強会の概要
この 1 年で、大きく分けて 2 つのテーマの勉強会を実施しました
- DDD 勉強会
- OAuth 勉強会
参加メンバーは 10 名前後。異なるチームのエンジニアも参加してくださり、感謝しています。
運営ルール
勉強会の運営として、「継続する」というのを意識していました。異なるチームのエンジニアが集まったので、継続するために次のようなルールを設けました。
- 週 1 回、30 分の枠で実施する
20 分で発表をして、残り 10 分で質問や雑談をしていました - ローテーション制で発表者を交代する
負担になるため、参加メンバーで発表者をローテーションしていました。また、マネージャークラスの人は資料作成の時間を作りづらいことから、ローテーションからは除外していました - オフラインで集まる
弊社では出社日が存在するので、メンバーが必ず出社する曜日に実施していました。雑談しやすい雰囲気にもなるので、オフラインで集まるのは大事だと思いました - 半数が集まらない場合は中止
異なるチームやマネージャークラスの人もいたことから、半数集まらない場合は、スキップしていました。無理に開催せず、みんなで知識を共有することに重きを置きました - 当日参加あり
なんとなく聞いてみたかった、という感じで既定のメンバー以外の方でもいつでも参加可能な会にしていました。勉強会に関する連絡も、エンジニアが目に入る Slack チャンネルで行っていたので、たまにスポットで参加してくださる方もいらっしゃいました。
読む本の選定
勉強会を開くにあたり、読む本の選定をしなければいけません。勉強会の雰囲気としても、ゴリゴリ読み進めていくというよりかは、継続できるペースでゆるく行っていたので、ページ数が多い本は向いていないなと思っています。
ですので、本勉強会では 100p 前後の本を扱いました。
30 分の枠を週 1 回なので、このくらいがちょうどいいのかなと思います。 今まで実施した 2 つの勉強会ともに 100p ほどの量でしたが、半年ほどで読み終えるくらいのスピード感となります。
やってみた感想
1 年間実施してみて、大きく 3 つの成果と学びがありました。
DDD 習得と実践投入
前述の通り、自分にとって未知の領域だった DDD を会社のエンジニアの方々と学べたことは、とても良い経験でした。
特に、オフラインで実施したことにより、疑問点がその場の会話で解消できたり、他のメンバーの視点をすぐに聞けたのが印象的でした。
また、普段あまり話さない他チームのメンバーとも自然に会話が生まれ、知識の幅が広がったと感じます。
チーム間を超えたコミュニケーション
他のプロダクトでは、すでに DDD を導入しているものがあり、そのプロダクトのメンバーも参加してもらっていました。 本を読み進めているうちに、「ここの実装はプロダクトによって変わりそう?」といった疑問が生まれました。その疑問を質問する「雑談」のような時間が生まれ、チーム間のコミュニケーションが活発になり、他チームの知見や事例を直接聞けたので、自分のチームでは得られない視点を得られたのはとても良かったです。
発起人としての経験
入社して間もない時期に、10 名程度のコミュニティを立ち上げれたのはとてもよかったと思います。
運営する中で、「次はこれをやろう」「次回はスキップしよう」といった舵取りをでき、会社で行う会の運営や調整を経験できたのは、今後のキャリアにおいてもプラスになると感じています。
最後に
勉強会を会社のメンバーと実施するのはとても素晴らしいと思います。意見交換や他チームの知識共有にもなるので、とても良い空間が作れている認識です。
今後も勉強会は継続して、エンジニアチームの知識量向上に努めていければと思います。
この記事が、何か勉強会を開いてみたい方の参考になれば幸いです。
また、弊社 Belong は一緒に働くエンジニアを募集しています。
興味がある方は Belong Engineering Careers ページ をご覧いただけると幸いです。