日本発事業会社としてグローバルビジネス展開する価値
TL;DR
- Belong CTO、米国へ移転: グローバル展開を加速するため、CTO が米国に活動拠点を移します。
- 日本発グローバル展開: 外資系日本支社とは逆の、日本発での海外ビジネス主導というユニークな挑戦ができます。
- エンジニア募集: 米国・日本両チームで活躍し、ビザサポート可能な Belong で一緒に働きませんか?
CTO の活動拠点をアメリカに移す
Belong のグローバル展開 - We Sell Cellular との協業 で発表した通り、Belong はグローバル市場への本格的な進出を開始します。
この重要な一歩を牽引するため、CTO である福井は、We Sell Cellular (WSC) との本格協業を指揮するために、 2025 年 11 月より拠点をアメリカに移し、活動していきます。
この度、米国でのビザ取得が完了し、渡航の不確定要素がなくなったため、 CTO としてエンジニアリングチームを米国に立ち上げ、日本チームと連携しながらソリューションの導入と開発を推進するという構想を、 このタイミングで発表させていただきます。
この移転により、私は日本とアメリカ両方のチームを率いるというミッションを担いますが、日本チームとの連携が途切れることは一切ありません。 両チームの密な連携を通じて、グローバルな成長を加速させていきます。
なぜ今 CTO がアメリカに行くのか
WSC の買収は 4 月に完了し、その後、日本資本の会社としてビザ発行が可能となるよう手続きを進めてきました。 その手続きが完了し、渡航が可能となった最速のタイミングで、私の活動拠点を米国へ移すこととなりました。
現在、WSC は Belong のファウンダーの一人である清水(剛)が CEO として会社を率い、 買収完了直後から PMI(Post Merger Integration) が着実に進んでいます。 既存ビジネスの効率化による業績向上に加え、Belong との協業も開始され、新たな機会が創出されています。
WSC は、オペレーション、販売チャネル、そして幅広い顧客基盤を強みとして、堅調なビジネスを展開しています。 一方で、Belong が持つような強力なエンジニアリングチームはまだありませんでした。 これまでの Belong の成長ドライバーは、オペレーションとテクノロジーの両輪であり(他のチームも素晴らしいタレントが揃っていますが)、 WSC は現時点でその片方の車輪が欠けている状態と言えます。
そこで、日本で培った IT の知見を活かし、オペレーション効率を最大化する仕組みや、 複数の文脈のデータを統合して価格・在庫の意思決定を支援する仕組みを WSC にも展開することは、 ビジネス成長を加速させる上で合理的な判断です。 また、円安が続く現状において、北南米に強い WSC の販売チャネルを活用し、 Belong の販売オプションを拡張するためにも、共通システムや API 連携によるシームレスな在庫連携は不可欠です。
これらのイニシアチブを主導するにあたり、Belong のテクノロジーとビジネスへの深い理解を持ち、 英語でのビジネス推進も可能な私が実行するのが最も効率的であると判断し、活動拠点を米国に移すこととなりました。 日本国内のビジネスにおいても、B2B 領域でのソリューション拡充など、取り組むべき課題は数多くありますが、 ニューヨークを足がかりに、より広範な地域での成長可能性を追求することが、現時点でのインパクトが大きいと判断しました。 今後は、グローバル対応を主導しつつ、日本チームとも緊密に連携し、日本・海外の既存・新規のイニシアチブを推進していきます。
CTO の米国移転による変化と変わらないもの
私は日米両チームの連携を密にし、プロダクト開発とインテグレーションを牽引するという役割を担います。 そのため、日本チームとのコミュニケーションはこれまで通り不可欠です。 アーキテクチャレビューからプロダクト成長の方向性議論への参加まで、継続的な連携を重視していきます。
最も大きな変化は、時差によるコミュニケーションの調整です。 私が駐在するニューヨークは日本と 14 時間(夏は 13 時間)の時差があり、昼夜が逆転します。 この働き方には過去の経験(以前の職場では日本からニューヨーク本社チームと連携)から慣れており、その感覚を理解しています。 以前はニューヨークのメンバーが多数派で、日本時間 22 時など、遅い時間のミーティング参加も少なくありませんでしたが、 今回は日本チームが多数派となるため、日本時間に合わせたミーティング設定が中心となるでしょう。 日本時間早朝(8 時や 9 時)のミーティングも想定されますが、リモートワークが普及した現在では、以前よりも柔軟に対応しやすくなっていると感じています。 希望によっては、日本時間 20 時とニューヨーク朝 6 時といった柔軟な設定も可能です。
ピープルマネジメントに関しては、私が米国移転を検討する上で最も気にした点です。
私に直接レポートするメンバーは Belong での経験も長く、お互いの感覚を理解しているため、大きな問題はないと考えています。
一方で、継続的な組織成長を見据えると、新規メンバーの加入も想定されます。
ローカルにマネージャーがいることの重要性、すなわちメンバーの機微やチームの雰囲気を肌で感じ取る能力は、
組織文化の醸成において非常に大きいと考えています。
この点においては、Lars や、Takashi さんなど、
ピープルマネジメントの経験豊富で、かつその領域に注力いただけるメンバーが今年ジョインしてくださったことで、
私の目線と共通する部分を多く感じています。
これにより、私がプロダクト成長と兼任でピープルマネジメントを主導していた頃よりも、
さらに手厚いメンバーケアとキャリア支援が可能になると期待しています。
日本発グローバル展開への個人的な思い
私は Belong に入社する前はニューヨークやシリコンバレーに本社を置く外資系企業の日本支社で働いてきました。 それらの企業は素晴らしいものでしたが、重要な意思決定は本社で行われ、日本支社はそれに従うという構造がありました。 それに対し、Belong は日本発の会社であり、私が今回、日本発の事業会社としてグローバル展開のゼロイチフェーズに携わるという、 非常に貴重な経験ができることを楽しみにしています。 私は米国に拠点を移しますが、日本の経営会議には参加し、意思決定と実行の両方に深く関与していきます。 この日本発のグローバル挑戦の考え方は、創業 CEO である井上にも強く響いたようで、全社集会で度々取り上げられています。
以前、米国で事業を展開していた企業の先人方に、米国でのエンジニア採用やマネジメントについて相談した際、 『そもそも、米国での事業は成功するのか?』という根本的な問いを投げかけられ、ハッとさせられた経験があります。 この点において、Belong は M&A という形で米国市場に参入するため、 Belong の視点、特にエンジニアリング部門においてはゼロイチの挑戦ですが、 ビジネスとしては既に一定の成功を収めた状態から、さらなる成長を目指すアプローチが可能です。 新サービス立ち上げの構想もありますが、全く芽が出ずに事業縮小や撤退という事態には陥らないと考えており、 リスクを抑えつつアップサイドを狙うグローバル展開を進められることは、大きな強みだと考えています。
グローバルな挑戦に共に挑んでくれるメンバーたちへのメッセージ
今後、Belong は日本とアメリカ両方の拠点でエンジニアやプロダクトマネージャーを採用し、密に連携していく計画です。 日本で採用し、米国の会社へ転籍するというキャリアパスも可能ですし、日本に残りながら米国のチームと連携して働くこともできます。 既存メンバーの中にも、米国で働くことに強い関心を持つ者がおり、米国拠点での勤務を希望する声も上がっています。 ハンズオンなエンジニアに対して米国での就労ビザサポートを提供できる企業は多くはありません。 Belong は、米国でのキャリアや、英語での実務経験を積みたい人にとって、良い機会を提供できると考えています。
私の経験上、TOEIC などのペーパーテストのスコアと、英語で効果的に仕事ができることは必ずしも一致しません。 生の英語でビジネスを行うことは、最初は議論を正確に理解できているか不安になることも多く、慣れるまでに数年かかることもあります。 しかし、エンジニアとしてグローバル環境へ踏み出すおもしろさ でも触れたように、ビジネスレベルの英語力を習得することは、今後の人生において大きな価値をもたらします。 モチベーションの高い優秀なエンジニアの皆様には、ぜひ Belong で働き、ビジネスに貢献していただくと同時に、 個人としても貴重な成長経験を積んでいただきたいと考えています。
今後の Belong の成長や自身のキャリアアップに興味がある方、そして米国での勤務に魅力を感じる方は、 ぜひ 採用情報をご覧ください。 グローバル展開への直接的な関心がない方でも、活躍できるポジションは数多く用意されています。 ご応募お待ちしています。