MWC & GSMX 参加レポート

2025-03-11

はじめに

今回、モバイル業界最大のイベントである MWC (Mobile World Congress) と、 中古スマホ流通に特化した GSMX という 2 つのカンファレンスに参加する機会を得ました。

本ブログでは、それぞれのカンファレンスの概要、注目ポイント、そして Belong の事業にどのように活かせるかについて共有したいと思います。

MWC (Mobile World Congress)

MWC について

MWC (Mobile World Congress) は、 GSMA (GSM Association) が主催する、モバイル通信業界における世界最大級の展示会です。 毎年 2 月末から 3 月にかけてスペインのバルセロナで開催され、モバイルネットワーク事業者、デバイスメーカー、テクノロジープロバイダーなど、世界中の業界関係者が集まります。

2025 年の MWC は、3 月 3 日から 6 日までフィラ・グランビアで開催され、10 万人以上の参加者が見込まれていました。

会場の様子

今回私は MWC に初めて参加しましたが、まず会場の広さ、そして各ブースの充実ぶりに驚きました。
これまでにも様々なカンファレンスに参加してきたなかで、MWC の規模は圧倒的で、最新の技術や製品が一堂に会する様子は迫力がありました。 (私は参加したことがないですが)毎年ラスベガスに行われる CES もかなり大きいと聞いていますが、 双方へ参加した事があるメンバーからは MWC も近い規模感とのことで、MWC は「モバイル」に特化している分、より深い内容が期待できるとのことでした。

ブースはスマホメーカーから通信事業者、クラウド関連やシステムインテグレーター、コンサルティング企業など、幅広い企業が出展しており、最新の技術や製品が展示されていました。

MWC Gate
MWC の入口
Vodaphone
大きなボーダフォンのロゴ
Droid
カラフルなドロイド君
GSMA F1
GSMA がスポンサーの F1 車

このカンファレンスを機会にグローバルの企業が集まっているので、 初日はもともと付き合いがある世界の事業者との打ち合わせを中心に行い (フランスやアメリカ、ギリシャなど様々な会社の方と話しました)、 2日目はブースを回りながら最新の技術や製品をチェックしました。

現地で特に目立って個人的に印象的なのは Huawei で、建物 1 つを貸し切るレベルで大きなブースを構えていました。 Huawei 製品は日本での取扱量が少なく、米国に置いても 2019 年以降に取り扱いが制限されているため接する機会が少ないのですが、 レベルの違う展示規模の大きさからは勢いを感じました。

Huawei
超大規模な Huawei エリア
Huawei Private Space
他社のブースより大きな Huawei のプライベートエリア

ブースではスマホ関連のものだけではなく、我らが Google Cloud (Gemini 関連サービスが多かった)のブースや、 HPE によるハイスペックサーバー、AI 系の製品などが展示されていました。
スマホを機械的に分解するデモを行っているブースもあり、バッテリー交換のみの設定もあるなど、 私達との新たな商談のきっかけにもなりそうな展示も見つけられました。

Google Cloud
Google Cloud のブース
HPE
ハイスペックサーバー
スマホの分解機
スマホを分解する機械の紹介
ロボットアーム
手と同等の動きを行うロボットアーム

GSMX

GSMX について

GSMX は、中古スマホの流通に特化したカンファレンスです。 中古スマホ市場ディストリビューター(仲介業者)や検査ツールベンダーなどが多く参加しており、 リファービッシュ技術の進化、業界関係者との交流などが主な内容となります。

会場の様子

GSMX の規模としては MWC に比べると小規模ですが、 中古スマホ市場に特化しているため Belong や伊藤忠の事業と直接的に関わる内容が多く、 普段から取引のある事業者との最新の情報のキャッチアップを行うことができました。

GSMX
GSMX の展示1
GSMX 2
GSMX の展示2

余談

バルセロナの訪問は私は大学院時点の学会以来、11 年ぶりの訪問でした。 為替は相変わらず円安ですが、米国と比べて物価も安く、ご飯はとても美味しく、過ごしやすい街だと感じました。

MWC の最終日はカンファレンスも早い時間で終わるため、サグラダ・ファミリアを見る時間も作れ、10年前と比べて大きな塔が中心に立っている様子も伺えました。

Sagrada Familia
Sagrada Familia
パエリア
パエリア

まとめ

今回は MWC と GSMX に参加し、業界としての最新の動向の確認、グローバルの取引先との対面でのコミュニケーションを取ることができました。
今回の旅は技術のキャッチアップとビジネス側面半々でしたが、Belong では カンファレンス渡航補助プログラムはじめました で紹介している通り、エンジニアが技術カンファレンスに参加するための渡航支援も行っています。 また、日本以外のアジア圏のビジネスは香港やシンガポールが中心であり、エンジニアとしてそういった都市への出張の機会もあります。

グローバルの最先端の情報のキャッチアップに興味がある方、エンジニアリング × ドメイン知識 × 英語で課題解決に興味がある方は、 ぜひ Belong で一緒に働いてみませんか?